Premiere Pro (v22.3.0)
今回はこのように横からスライドしてくるテロップの作り方について解説していきます。
- レイアウトを作る
- シェイプをフェードインアニメーションさせる
- メインテキストをスライドアニメーションさせる
- サブテキストをスライドアニメーションさせる
- クロップで文字が隠れるようにする
- 全体をフェードアウトさせる
- クリップの尺を変化してもキーフレームがずれないようにする
- おわりに
レイアウトを作る
まずはレイアウトとなる要素を配置していきます。
今回はレクトとメインテキスト、サブテキストの3つで構成していきます。
1つのエッシェンシェルグラフィックスのクリップで3つの要素を配置していきます。
※シェイプは一番上になるようようにしておいてください。
フォントやサイズは自分の好きなものにしてもらい、ダミーテキストを画面半分ぐらい埋まるまで入れましょう。
適当な背景画像を置いておくと配色なども考慮した配置できるのでおすすめです(白背景だけでもいいです)
今はこんな状態になってればOKです。
これで静的な配置は完成です。
シェイプをフェードインアニメーションさせる
ここからレクト(シェイプ)に対してアニメーションをつけていきます。
不透明度をアニメーション
再生ヘッドをクリップの先頭になるようにします。
不透明度の時計アイコンをクリックするとキーフレームが追加されます。
次は再生ヘッドを現在位置から10フレーム進んだところに移動させます。
Shift + →
を押すと5フレーム移動し、キーフレームを追加します。
<ポイント>
2回目以降のキーフレームは下記図のような小さい○ボタンを押すと追加できます。
※初回のみ時計アイコンを押すと覚えておきましょう。
そしたら再生ヘッドを1個目のキーフレームに戻しましょう。
戻す方法は再生ヘッドを動かすでもいいですが、位置がずれると困るので死図の矢印アイコンをクリックすると、前後のキーフレームにジャンプできます。
不透明度を0にします。
この状態で再生するとこんな感じになります。
レクトがフェードインされるようになりました。
これはどういうことかと説明すると、
現在はキーフレームの1個目が不透明度が0で、2個目が100になっています。
1個目〜2個目のフレームかけて不透明度が徐々に高くなって表示されたというものです。
以降もこのようにキーフレームを配置していくのでやり方を覚えておいてください
メインテキストをスライドアニメーションさせる
次はテキストを左に隠れるようにスライドするアニメーションを作っていきます。
位置のキーフレームを配置
レクトが表示された後にアニメーションしたいので、開始位置をクリップの開始から15フレーム後にします。
Shift + →
で5フレーム移動を3回します。
スライドは位置を変えるためのものになるので、「位置」にキーフレームを配置していきます。
開始地点のキーフレームが置けたので、次は終了地点のキーフレームを置きます。
現在の位置から25フレーム後ろに移動してキーフレームを配置します。
前のキーフレームに戻ります。
位置の左側(X)のパラメータをスライドして左に持っていきます。
最後の文字がレクトに隠れるぐらいにしましょう(後で調整するのでココではざっくり)
この状態で再生するとこんな感じです。
はい、はみ出していますね。今はこれで正常です。
アニメーションに緩急をつける
現状だと等速でスライドしていますが、しょっぱく見えるので速度に緩急をつけたいと思います。
イージングというものです。
どうやってつけるというと、2つのキーフレームを選択状態にします。
キーフレームを複数選択するには、⌘ を押しながらクリックするか or ドラッグで範囲選択するかでできます。
選択状態で右クリック → 時間補完法 → イーズイン とします。
イーズインにするとキーフレームの見た目も変わりますね。
ただこれでは不完全で、次は位置の矢印を押して展開しましょう。
そうすると右画面に、波形が表示されるようになると思います。
この波形によって緩急がつくと覚えてください。
今回やりたいのは初速が早く、終わりにつれてゆっくりになるというものなので、序盤に山を作るイメージで波形を作っていきます。
それをするには終点のキーフレームの2つの点の左側をドラッグして左にスライドします。
これで再生してみると・・・
いい感じの緩急がつきましたね。
このようにイージングは初速が早く、イージアウトはその逆といった挙動になります。
デフォルトは下記図のように平坦な波形になっているので等速移動になっているということです。
テキストをフェードインさせる
レクトでもやったことをメインテキストにもやっていきます。
先ほど作成した2つのキーフレームと同じ位置に不透明度のキーフレームを作りましょう。
そして左のキーフレームの不透明度の値を0にしす。
これで再生してみると・・・
なかなかいい感じになってきましたね。
サブテキストをスライドアニメーションさせる
やることはメインテキストと内容は一緒です。
キーフレームの開始タイミングをメインテキストの5〜10フレ後にするとより綺麗に見えます。
まずは再生ヘッドをメインテキストの1個目のキーフレームに合わせてそこから⌘ + →
で5フレ移動します。
そこから「位置」と「不透明度」のキーフレームを同じように作ります。
※キーフレームはコピペができますが、「位置」はコピペはするとずれるのでやらないほうがいいです
できたので、これで再生してみると・・・
とりあえずアニメーションをつけることができました。
クロップで文字が隠れるようにする
文字が隠れるようにするためのエフェクトをつけていきます。
エフェクトパネル
から「クロップ」と検索してクロップをクリップにドラッグアンドドロップします。
そのクリップを選択しエフェクトコントールパネル
を開きます。
クロップの位置がシェイプの後ろになるように入れ替えます
※ドラッグアンドで入れ替え可


クロップの「左」の値を調整してレクトとテキストの間になるようにします。
これで再生してみると・・・
かなり綺麗な仕上がりになったと思います。
全体をフェードアウトさせる
フェードインはできたので次は表示を消す時のフェードアウトを実装していきます。
まずクリップを選択してエフェクトコントールを開きます。
シェイプやテキストとは別に全体の不透明度の欄があるのを確認します。
再生ヘッドをクロップの最後に持っていき、そこで不透明度のキーフレームを作ります。
その地点から10フレーム戻ったところにも同じくキーフレームを作ります。
なにがしたいかというと、最終的に不透明度を0にするということです。
なので最終フレームにあるキーフレームの不透明度の値を0にします。
これで再生してみると・・・
消えるアニメーションが完成です。
後もう一息です。
クリップの尺を変化してもキーフレームがずれないようにする
最後に汎用性という観点から開始と終了までの間を可変にする場合の対応です。
簡単にいうとアニメーションしていない部分の尺の長さを変えられるようにする作業をしていきます。
イントロの長さを設定する
サブテキストが完全に表示されたフレームを確認しましょう。
今回のレシピでは60フレームでしたのでその値を覚えておきます。
エッセンシャルグラフィックスを開きましょう。
何も選択しない状態にするとレスポンシブデザインー時間という項目が表示されます。
イントロの長さ の時間表記の部分をクリックし、60と入力しEnter押下します。
アウトロの長さを設定する
次はケツの部分です。
フェードアウトの開始地点からクリップの最後までのフレーム数を確認します。
今回のレシピでは10フレームでしたのでその値を覚えておきます。
イントロで同じくパネルを開いてもらい、
アントロの長さ の時間表記の部分をクリックし、10と入力しEnter押下します。
これでクリップの長さを変えてもアニメーションの長さは固定された状態になりました。
これで一通りの実装が完了しました。
あとはデザインや細かいアニメーションの尺を好みに合わせて調整していただければと思います。
おわりに
こういったテロップ表示は毎回作るのは非効率なのでモーショングラフィックステンプレートとして保存して使い回すのがよいと思います。
やり方は以前の記事で紹介しているのでよかったらこちらも併せてご確認くだちゃい。