【Mac】QuickTimePlayerでYouTubeやアプリの音付きで録画する方法 (LadioCast, Soundflowerのインストール方法)

※M1,M2チップだとできない可能性があります。

この記事の情報は次のバージョンで動作確認しています。

  • MacOS Monterey (12.1)
  • Soundflower-2.0b2.dmg
  • LadioCast (2151)
  • はじめに

    MacのQuickTimePlayerなどの画面録画アプリではマイクの音を録音できますが、アプリなどから出力される音は録音できない仕様になっています。

    これを録音するにはどうしたらいいかという記事です。

    Macのデフォルトアプリではどうすることもできないので、

    LadioCastとSoundflowerというソフトウェアをインストールする必要があります。

    かなり使い方がややこしいので細かく解説していきます。

    Soundflowerをインストール

    Soundflowerはこちらからダウンロードしていきます。

    ページをスクロールすると dmgファイルのリンクがあるのでそれをクリックします。

    ダウンロードしたらdmgファイルをダブルクリックしてインストールしてください。

    Soundflowerは起動するアプリでないので、以後は常時使える状態になってます。

    こいつ単体では何もできないので、LadioCastと合わせて使うものと覚えておけばOKです。

    M1には対応していない?

    2022/07/24現在では サポートしていませんと書かれていますね。私はM1持っていないのでどうなのかが分かりません。

    LadioCastをインストール

    LadioCastはサウンドのミキサーアプリです。WindowsだったらミキサーはデフォですがMacはないんですよねー。

    AppStoreから無料でダウンロードできます。

    インストールが終わったらアプリを起動しましょう。

    LadioCastの基本的な使い方

    起動するとこういう画面が表示されます。

    左列が「入力」で右列が「出力」となっています。

    まずは入力1について説明していきます(入力1以外は必要ないです)。

    入力1でどのデバイスの音を拾うかを選択して決めます。

    入力1のプルダウンをクリックしてください。

    そしたらこんな感じで項目出てると思います。

    Soundflower2ch64chというのがあると思いますが、

    Soundflowerをインストールしていないとこれらは出てこないです。

    ひとまずプルダウンの選択肢が増えてるということだけ覚えておいて次に進みます。

    続いて「出力」について説明していきます。

    出力は入力で拾った音をどこのデバイスに音を流すかという役割です。

    「出力メイン」のプルダウンを開くとこんな感じの項目が表示されています。

    ヘッドホンやスピーカーがありますね。

    それらを選択すると我々の耳に音が届くといったのが一連の流れです。

    出力にもSoundflowerがありますが、これを選択してもスピーカーではないので音は聞こえません。基本的に選ぶ必要はないと思います(特例あり)

    これがLadioCastの基本的な使い方でした。

    次項でアプリ音を含める方法について解説します。

    QuickTimePlayerでアプリ音を含める

    こっからが重要な部分です。

    QuickTimePlayerで録画する前に以下をやっておく必要があります。

    アプリで流れる音をSoundflowerの2chに出力

    YouTubeなどのアプリで流れる音というのは、スピーカーなどのサウンドバイスに出力されます。

    それだと録音できないので、そこを変えておきます。

    どうするかというと、「環境設定」 の「サウンド」を開きます。
    (メニューバーにサウンド表示しておくと切り替えが楽です)

    「出力」タブを開くと、外部ヘッドフォンか○○スピーカーが選択されている状態だと思いますが、

    Soundflower (2ch)を選択します。

    そうすると音が聞こえなくなりますが、それは正常です。

    なぜかというとSoundflower (2ch) という仮想デバイスに音が流れてるからです。

    仮想なので音が聞こえないという感じです。

    LadioCastで仮想デバイスの音を拾う

    次は仮想デバイスで流れている音をLadioCastで拾うということをします。

    LadioCastを起動します。

    Soundflower (2ch)に音が流れているので、「入力1」のプルダウンからSoundflower (2ch)を選ぶことで、 LadioCastに音が流れるようになります。

    音が届いていれば緑の波形が表示されると思いますので、そうなってるか確認しましょう。

    まだ音は聞こえないと思います。次は聞こえるようにするために「出力」を変えていきます。

    「出力メイン」のプルダウンを選択して自身のヘッドフォンなどのデバイスを選択します。

    これで出力メインに波形が表示されていると思います。

    入力1の下側にある「メイン」を有効にしてください。

    これでようやく音が流れるようになったと思います。

    まだ完成ではないです。あともう一歩。

    QuickTimePlayerのマイクを変える

    最後はQuickTimePlayerの録画設定をいじっていきます。

    ⌘ + Shift + 5 で録画設定画面が表示されます。

    メニューにある「オプション」をクリックすると↓の画面が表示されます。

    この中になる「マイク」の部分がたぶん「なし」に設定されていると思いますので、

    Soundflower(2ch )に変更します。

    最後に録画を開始してもらえれば、音込みで録画できるようになります。

    自分の声を含めたい場合はどうするか?

    これまでのやり方だと自分の声はSoundflower(2ch )に送られていないため、録音対象になっていません。

    アプリの実況動画を作るときなんかは自分の声も含めたいという場合もあると思います。

    それをやるには設定を変える必要があります。

    LadioCastの設定をいじっていきます。

    「入力2」にマイクデバイスを選択します。

    出力先がスピーカーだとQuickTimePlayerの録音対象できないので、録音対象にできる仮想デバイスに出力します。

    「出力 Aux 1」を Soundflower(64ch)にします。

    「入力2」の音を出力Aux1に流れるようにAux1 を有効にします。

    「入力2」のメインは無効にしておきます。そうしない自分の声がスピーカーに流れてきます。

    「入力1」の出力先に Aux1 を追加します。

    これはアプリ音とマイクの音を合成したものを Soundflower(64ch)に流すためです。

    最後にQuickTimePlayer側の設定を変更にします。

    今はSoundflower(2ch)になっているので、Soundflower(64ch)にするだけです。

    これで録画するとアプリ音 + 自分の声 + 映像 の録画データが作れるようになります。

    LadioCastで音声バランス調整

    音量バランスは↓を動かすとできます。

    入力はMAXにしといたほうがいいです、編集で大きくすると割れます。

    出力で弱めれば調整できますからね。

    Soundflowerだけでも録音はできるがダメな理由

    実はSoundflowerだけでアプリの音は録音できます。

    サウンド設定の出力先とQuickTimePlayerのマイクをSoundflower(2ch )にすればできます。

    しかしLadioCastがないと単一のチャンネルに対してしか出力できないので、仮想デバイスにしか音が流れません。

    つまり、録画中*音が聞こえないのです。

    それは使い勝手が悪すぎるということで、

    LadioCastとSoundflowerを1セットで使うのがマストということになります。

    おわりに

    LadioCastは普通のアプリなのでMac再起動するたびに起動が必要です。Dockなどに追加してすぐに起動できるようにしておくとよいかもです。

    いやぁこんなめんどくさいことしなくても録音できるようにしてほしいなぁ。。。